公開日:2019/04/05
更新日:2020/11/24
右対右、左対左のシチュエーションで打者に対して内角を意識させるボールです。
インコースを意識させることによってアウトコースの変化球を有効にする。
特にスライダーを得意としている投手が投げることによって大きな武器となるボールなのです。
私はツーシームとシュートは同じ球種と考えています。
握りも一緒ですし、打者の内側に食い込んで沈む軌道や投げ方も一緒です。
FRONT
人差し指、中指、親指は縫い目にかけない。
SIDE
人差し指は指先のみボールに触れ、第二関節は浮かせる。
BACK
人差し指は第二関節を浮かせる。
便宜上ツーシームと表現していますが、私が投げるときに人差し指と中指、親指は縫い目にかけないノーシームの形で握りです。
あとはストレートの時のようにスナップは利かせず、手首をロックしてリリース時に投げたいコースへ親指を押し込むように投げます。
手首のロックとは親指を投げたいコースに突き刺すイメージです。
このイメージはスプリットやチェンジアップ、ワンシームにも応用できます。
投手の利き腕方向に食い込んでいきます。
カウントが不利になった時、ストレートを素直に投げるのが怖いときに左打者なら外角を狙って、右打者なら内角に投げて打ち損じを誘う為に投げることが出来ます。
私の場合困ったらツーシームなので投球割合の6割はツーシームを投げています。
軟式野球ではバットが非常に高機能でどこに当たっても鋭い当たりが出てしまう為、重要視されていない変化球ですが、内角を意識させることによって外角の変化の威力が大きくなるので投球の幅は確実に広がります。
ツーシームやシュートはひねるから肘を痛めやすいとよく言われますが、人間の腕の構造上リリース時に腕が内側に回るので、ツーシームやシュートの方が理にかなった動きをしています。
カーブやスライダーなどの方がひねって投げるのでよっぽどに肘に負担がかかり痛めやすいのです。