公開日:2019/04/22
更新日:2020/11/24
フォークやスプリットはストレートの軌道からストンと落ちるボールの為、三振を奪う決め球として最も有効な変化球の一つです。
しかしフォークは大きく開いた人差し指と中指の間から抜くように投げる為、指が長く、ボールをしっかり挟める投手しか投げられませんでした。
その為握りを浅くして指が短い投手でも投げることが出来るように改良されたのがスプリットです。
70年代にメジャーで生まれ、80年代半ばに日本に伝えられたスプリットは20数年の時を経て、2013年に開幕から24連勝の世界記録で東北楽天ゴールデンイーグルスを創設初の日本一に導いた田中将大投手(元楽天、現ヤンキース)が投げたことによって日本球界に再び一大ムーブメントを巻き起こしました。
FRONT
人差し指の内側に縫い目がかかるように持ち、親指は第一関節の内側に触れる程度。
SIDE
隙間ができるように浅く握る。
BACK
人差し指のみ縫い目にかける。
ツーシームのようにスナップは利かせず、手首をロックしてリリース時に親指を投げたいコースへ押し込むように投げます。
よく言われるのは手首を返さずに投げるとのことですが、私にはその感覚がよく分かりませんでしたが下記のワンポイントを意識してから投げられるようになりました。
手首のロックとは親指を投げたいコースに突き刺すイメージです。
このイメージはチェンジアップやツーシーム、ワンシームにも応用できます。
ストレートに近いスピードで打者の手元で沈みます。
三振を狙うとき、空振りが欲しいときに打者の左右関係なく投げます。
すっぽ抜けずに低めに投げさえすればボールは必ず落ちます。
人差し指のみ縫い目にかけるのは保険です。
まっすぐ沈むのが理想ですが、うまく沈まなかったときに人差し指が縫い目にかかっていることで右打者の内側や左打者の外側に変化して被害を小さくしてくれるからです。
田中投手が投げてシーズン24勝の脚光を浴びて以降、日本人外国人問わずこのスプリットが流行しました。
フォークの握りより浅く握っても投げられるので、フォークの握りが合わない方は試してみてはいかかでしょうか。