公開日:2019/06/14
更新日:2020/11/24
最近は日本でも投げる投手が増えてきたチェンジアップ。
メジャーリーグでは肘に負担がかかるフォークはデスピッチと呼ばれ、チェンジアップを代わりに投げる投手は多く、一番最初に覚える変化球とも言われています。
チェンジアップは握りには鷲掴みにして投げる投手、フォークのような握りから抜いて投げる投手、親指と人差し指でOKサインをつくりいわゆるサークルチェンジとして投げる投手と多岐にわたります。
この「バルカン」の名称はアメリカのSFテレビドラマ『スタートレック』シリーズに登場するバルカン人が行う、人指し指と中指、薬指と小指をそれぞれくっつけ、中指と薬指の間と親指を開いて相手に掌を見せるバルカン式挨拶に似た握りであることが由来だそうです。
バルカンチェンジアップは、強い腕の振りから速い球を予想しているにもかかわらず、なかなかボールが来ないためタイミングが崩される従来のタイミングを外すチェンジアップとは違い、縦に速く鋭くストンと落ちるスプリットのような変化をする空振りが取れる球種です。
かつてNPBで活躍したセス・グライシンガー投手(元東京ヤクルトスワローズ、千葉ロッテマリーンズなど)や大隣憲司投手(元福岡ソフトバンクホークス、千葉ロッテマリーンズ)がウイングショットとして使用していました。
FRONT
中指と薬指でボールを挟む。
SIDE
親指と人差し指はOKの形で握る。
BACK
中指と薬指は縫い目にかけツーシームチェンジアップの形で持つ。
ストレートの時のようにスナップは利かせず、ツーシームやスプリットのように手首をロックしてリリース時に親指を投げたいコースへ押し込むように投げます。
手首のロックとは親指を投げたいコースに突き刺すイメージです。
このイメージはスプリットやツーシーム、ワンシームにも応用できます。
ストレートと同じ軌道で鋭く沈みます。
私はサイドスローでフォークボールがどうしても投げられませんでした。
しかしどうしても落ちるボールが欲しくてフォークの代用品として投げ始めました。
フォークが投げられない方は試してみたらいかがでしょうか。
どんな握りのチェンジアップでもボールを抜こうとして腕の振りを弱めることはしていけません。
腕の振りでスピードを変えようとすると打者にチェンジアップだと分かってしまいます。