公開日:2019/06/11
更新日:2020/11/24
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最近は日本でも投げる投手が増えてきたチェンジアップ。
メジャーリーグでは肘に負担がかかるフォークはデスピッチと呼ばれ、チェンジアップを代わりに投げる投手は多く、一番最初に覚える変化球とも言われています。
チェンジアップは握りには鷲掴みにして投げる投手、フォークのような握りから抜いて投げる投手、親指と人差し指でOKサインをつくりいわゆるサークルチェンジとして投げる投手と多岐にわたります。
今回紹介するこの高速チェンジアップは、強い腕の振りから速い球を予想しているにもかかわらず、なかなかボールが来ないためタイミングが崩される従来のチェンジアップとは違い、ストレートと球速差が少なく、ストレートとほぼ変わらないスピードからストンと落ちるスプリットのような変化をする空振りが取れる球種です。
ある意味チェンジアップの定義から外れているかもしれません。
FRONT
親指、人差し指、薬指、小指をそれぞれ縫い目にかける。
SIDE
パームのような握り。
BACK
ボール全体を包み込むように握る。
ストレートの時のようにスナップは利かせず、ツーシームやスプリットのように手首をロックしてリリース時に親指を投げたいコースへ押し込むように投げます。
手首のロックとは親指を投げたいコースに突き刺すイメージです。
このイメージはスプリットやツーシーム、ワンシームにも応用できます。
ストレートと同じ軌道で鋭く沈みます。
私がナックルカーブの次に覚えた変化球で、打者の左右関係なく空振りが欲しいときに投げます。
最初はサークルチェンジの握りで投げていましたが、よく抜けてしまって安定して投げられなかったので、メジャーリーグで活躍したトレバー・ホフマン氏の握りを参考にこの握りに変えました。
私の場合このチェンジアップは緩急と言うよりは鋭く落ちるスプリットのような変化をし、高速チェンジアップと呼べるかもしれません。
また、同じ握りで手首をロックせずスナップを利かせて抜くように投げると一度フワっと浮いたように映って、そこから沈んでいくようなパームボールのような軌道になります。
チェンジアップについては上記で詳しく紹介しています。
どんな握りのチェンジアップでもボールを抜こうとして腕の振りを弱めることはしていけません。
腕の振りでスピードを変えようとすると打者にチェンジアップだと分かってしまいます。