公開日:2019/07/12
更新日:2020/11/23
元日本ハムの多田野数人投手が投げたことで話題になった山なりの超スローボールです。
1940年代にメジャーリーグで活躍したリップ・スーウェル投手が生みの親であるこの超スローボールは、ハンティング中に銃の暴発事故の際に負った足のケガの後遺症の為に編み出されました。
続けて投げると打者に慣れられてしまう為、基本的に1試合に1球投げるかどうかです。
FRONT
人差し指、中指、薬指を縫い目にかける。
SIDE
親指はまっすぐ。
BACK
それぞれの指はくっつけず、間隔をあける。
ストレートと同じ身体の動作でリリースの瞬間に踏み出した脚で急激にブレーキをかけ、軸足が浮いている時に山なりのボールを投げる。
スピードは極端に遅く山なり。
試合の雰囲気を変えたいときに投げました。
このボールは投げた瞬間に打者だけじゃなく、味方、審判や両ベンチ、観客までもを自分の世界に引きずり込むことが出来ます。
しかし、リスクとして打者に打たれるどうこうより一歩間違えれば対戦打者・チームの怒りを買い、敵意を掻き立ててしまうことです。
2014年夏の甲子園で東海大四高の投手がこの超スローボールを投げて賛否両論だったことからも、投げている本人は真面目でも周囲がどう感じるか分からないのです。